移住後の私を支えてくれる「もう一人の私」を育てる理由
前回の記事では、次男の急な入院というピンチを「顧問料」というストック収入が救ってくれたお話をしました。慣れない脱サラ後の生活で、自分が動けなくても入ってくるお金があることが、どれほど心の支えになったか……。改めて、収入の「形」を整えておく大切さが身に染みた出来事でした。
また、以前の記事でも触れましたが、私は新卒の頃から「攻め」の姿勢で資産を築いてきました。その甲斐あって、現在は年間300万円を超える配当を得られるようになっています。
そこで今、私たちが必死に整えているのが、クアラルンプール(KL)での生活を支えてくれる「配当収入」の仕組み。つまり、私が動けなくてもお金が働いてくれる「インカムゲイン」の確保です。
今回の原資は、外資系企業時代にコツコツ積み上げてきた米国株(ESPPやRSU)の売却益。このうち、約500万円を日本株にスライドさせて、利回り3%超を狙う計画を立てています。
私たちの目標は、いたってシンプル。
- 目標配当総額(税引前): 年間500万円
- KLでの役割: 2年間の留学費用(約1,700万円)のうち、800万円を手取り配当金でカバーすること。※大人1名、子供2名
この配当という「守り」があるからこそ、リモートワークも、現地での新しい挑戦も、心に余裕を持って楽しめるんじゃないかな、と思っています。
移住後のリアルな収支、改めて計算してみました
「海外生活って実際いくらかかるの?」という不安は、私もずっと抱えていました。フィリピンでの経験もあるので、ネット情報通りには生活できないことは経験ずみ。私なりに計算してみると、KLでの毎月の収支はこんなイメージになりそうです。
| 項目 | 内容 |
| 入るお金 | リモート収入(手取り20万) + 日本からの仕送り(13万) = 計33万円 |
| 出るお金 | KL生活雑費 + 住居・諸費用 + 教育費 |
数字を並べてみると、実はこの月々の収入だけでは、KLでの生活すべてを賄うことはできません。足りない分は、用意した貯蓄を計画的に切り崩していくことになります。だからこそ、配当金という「プラスアルファ」が、私たちの精神安定剤。
守りと攻め、二つの財布を使い分ける
私は投資を「役割」で完全に分けて考えています。
① 守りの投資(インカムゲイン)
「生活防衛」のための投資。
とにかく安定した配当をもらうことが最優先。元本が大きく増えなくても、毎月のキャッシュフローが途絶えないことを重視しています。今回の500万円の日本株や、毎月分配型の投信がここにあたります。
② 攻めの投資(キャピタルゲイン)
「総資産の拡大」のための投資。 NISA枠を使って、米国株(S&P500など)をガツンと長期保有。こちらは移住資金ではなく、もっと先の老後資金や子供たちの将来のための「育てるお金」です。

もっと高配当(5%超とか)を狙わないの?
と聞かれることもありますが、今はそこまでのリスクは取らないことに決めました。移住生活を維持するための資金なので、派手さよりも「減らない・裏切られない」安定感が、今の私には必要なんです。
私の銘柄選び「7つのモノサシ」
500万円を託す日本株を選ぶとき、私はネット情報や決算資料を広げて、自分なりの「採点表」をつけています。
- 配当利回り 3%超(まずはここが入り口)
- ROE 10%超(効率よく稼げているか)
- PBR 1倍未満(割安なうちに……!)
- 自己資本比率 60%超(潰れない安心感が欲しい)
- 売上高営業利益率 2期連続10%以上(本業の強さ!)
- PER(株価収益率)10倍未満
- EPS(一株当たり利益)
今は、自分の資産が外資系時代の名残で「海外経済」に偏っているので、この500万円はあえてインフラ(電力など)や食品・生活必需品といった、景気に左右されにくい日本の「内需株」を狙っています。
夢を現実にするための「2本の柱」の完成を目指しています
結局のところ、私が手に入れたいのは「自由」なんだと思います。
- 労働型ストック(顧問料など): 日々の生活を支える、自分の腕一本の収入。
- 不労型ストック(配当金): 家族の未来と教育を守る、お金が働いてくれる収入。
この二つの柱があれば、もしKLで始めようと思っているビジネスがすぐに軌道に乗らなくても、「まあ、なんとかなるよね」と思いたいんですよね。
「脱サラして海外へ」なんて、周囲からは無謀に見えるかもしれません。でも、こうして数字と向き合い、守りを固めていくプロセスそのものが、私にとっての「自信」に繋がっています。
さて、この「守りの戦略」の軍資金となった米国株ですが、実は売るタイミングや税金にはかなり頭を悩ませました……。
近いうちに、外資系勤務なら避けて通れない「米国株(ESPP/RSU)の売却と税金対策」について、私の失敗談も含めて赤裸々にお話ししようと思います。



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