2拠点生活の第一歩:クアラルンプール、学校見学の旅(体験談編)

デュアルマムの日常

「脱サラして、海外で自由に暮らしたい」

そう漠然と考えていた私が、2拠点生活の第一歩として選んだのは、マレーシアの首都クアラルンプールでした。

なぜ、クアラルンプールだったのか?

一番の決め手は「年中半袖で過ごしたい!」というシンプルな願望でした。Tシャツ、デニム、サンダルで一年中過ごせる気候は、私にとって理想そのもの。それに加えて、比較的安全に暮らせる環境と、日本との時差がわずか1時間という点も大きな魅力でした。これなら日本に残る夫とも連絡が取りやすいですし、子どもたちが日本の友人とオンラインゲームなどで繋がり続けることも可能です。

今回は、長男の中学からの単身留学を視野に入れ、母と次男を連れてクアラルンプールへと旅立ちました。

リアルな学校見学、そして計画変更

マレーシアのインターナショナルスクール事情

事前に日本からメールでアポイントを取り、4つのインターナショナルスクールを回りました。フィリピンでの経験に比べ、どの学校もメールの返信が早く、WhatsAppでのやり取りもスムーズでした。

見学したのは、Rocklin International School、MAZ international school、Maple Leaf Kingsley International School、Fairview International School KLの4校。寮がある学校を中心に見て回りました。今回のリサーチ旅には、英語能力の確認も含まれていました。「マングリッシュ」と呼ばれる独特の英語の発音を聞くと聞いていたので、その点もチェックしました。

そして、もう一つ、私たちがチェックしていたのがトイレの清潔さです。フィリピンの学校のトイレは、生徒用が壊れていたり、衛生的に不安になることが多かったため、今回はすべての学校でトイレをチェックしました。

気になる学校のリアルな評価

  • Rocklin International School
  • MAZ international school
  • Maple Leaf Kingsley International School
  • Fairview International School KL

どの学校も、フィリピンのインターナショナルスクールと比べると施設が格段に綺麗で、「この学費でこのクオリティなら文句は言えない」というのが正直な感想でした。特にMaple Leaf Kingsley International Schoolは、費用に対して施設も素晴らしく、とても魅力的でした。

英語能力:今回見学したインターナショナルスクールでは全く問題ないという印象です。ちなみに、Grabタクシーのドライバーさんの中には少し聞き取りにくい英語を話す方もいましたが、大きなショッピングモールの店員さんの発音も気になることはありませんでした。

トイレの清潔さ:基本的に、どこも清掃されており、また便座がないなどのトラブルはなく、日本の公園トイレより綺麗という印象です。ですが、MAZ international schoolのトイレだけは、故障はないものの、フィリピンレベルで、ここへの進学はないと判断しました。

家族の想い、そして計画変更

ただ、私たちの計画には変更を迫られることになりました。ただ、私たちの計画には変更を迫られることになりました。第一志望の学校がウェイティング待ちだったこと、そして何より、長男自身が家族と離れての単身留学にまだ抵抗があったからです。 当初、彼は「寮には入るけれど、ママと弟もマレーシアに引っ越して、週末は家に帰れる」と謎の勘違いしていたんです。でも、単身留学の計画だと知って、

長男
長男

やっぱり家族みんな一緒がいい

この長男の一言で、当初の単身留学という計画は一旦見送りに。それでも、「また来ればいい」と、気持ちは前向きでした。

予期せぬトラブル、そして安堵

クアラルンプールでの滞在中、私たちにとって一番の不安要素だった「もし病気になったらどうしよう?」という問題に直面しました。なんと、同行した母が到着した日の夜に39度、翌日には40度を超える高熱を出してしまったのです。

急遽、日本語が通じるクリニックを予約。最初は火災報知器が鳴り響くというまさかのハプニングもありましたが、スタッフの方が丁寧に対応してくれて、同じコンドミニアム内の別のクリニックをすぐに手配してくれました。

そのクリニックは、日本の病院よりも対応が丁寧で、とても親身になってくれました。母も「日本の病院よりも対応がいいし、優しい」と感激するほどでした。

この経験は、海外での生活への漠然とした不安を大きく解消してくれました。「言葉が通じない海外で病気になったら…」と心配していましたが、日本語が通じる医療機関がちゃんとあり、困ったときも助けてくれる人がいる。この事実を知れただけでも、今回の旅の大きな収穫でした。

クアラルンプールの印象、そして次のステップ

フィリピンとの比較で感じたこと

フィリピンでの生活経験があったので、正直、クアラルンプールも多少は覚悟していました。しかし、モントキアラに滞在して感じたのは、フィリピンとは全く違うということ。野良犬を見かけることもなく、街はとても綺麗で、安心感がありました。いい意味で期待を裏切られ、フィリピンと比較して申し訳ない気持ちになったほどです(笑)

Grabタクシーはフィリピンでも使っていたので問題なく利用できましたし、どこへ行くにも便利でした。KLCCパーク、ツインタワー、ブルーモスク、バトゥ洞窟など、観光も満喫。中でも、ホテルでのアフタヌーンティーは、手頃な値段で優雅な時間を過ごすことができ、強く印象に残っています。

旅から得た大きな学び

今回の旅で得た大きな学びは、「住居環境を考えるなら、通学の利便性を最優先すべき」ということです。東南アジアあるあるのひどい渋滞を考慮すると、学校や語学学校の近くに住むのがベストだと感じました。

今回の旅は、家族の絆を再確認し、クアラルンプールへの不安を解消してくれました。次回は、気になる学校周辺のコンドミニアムに滞在して、より具体的な生活をイメージしてみたいと思います。

次は、クアラルンプールでの学校見学について、より具体的なノウハウをまとめた「How To編」の記事を公開予定です。お楽しみに!

コメント