名古屋の自宅を売却するか?揺れるパパと「沖縄」という第3の選択肢

デュアルライフ計画
わが家を襲った「負動産」のシミュレーション
  • 5,000,000円:放置した自宅を再生するための最低限の修繕費
  • 90,000円:2022年の冬・夏の電気代(月額)
  • 20,000,000円:家を維持したまま海外へ渡った際に失われる家族の資産

「ジョホールバル(JB)へ行く」という夢の前に立ちはだかったのは、皮肉にも、私たちが守ってきたはずの「名古屋の自宅」という現実でした。

目的地をマレーシアに固定し続けることが、もはや家族の幸福を壊す要因になりつつある。その事実に気づいたとき、私たちの移住計画は根本からの見直しを迫られたのです。

パパの「責任感」が招く、メンタル崩壊の足音

パパは、名古屋の家をどうしても手放したくないと考えていました。 「いつか帰る場所」があることが、彼にとっての安心だったのかもしれません。だからこそ、高額な修繕費や維持費を払うために、今の会社で、今の働き方のまま、必死に食らいつこうとしていたんです。

でも、今のパパが置かれている環境で、さらに家の重圧まで背負い続けるのは、どう見ても限界に見える‥‥‥。
「家を守るためにパパが壊れるまで働くなんて、本末転倒じゃない……?」

かといって、家を維持したまま強引にマレーシアへついてきてもらう道も、あまりに険しい。ローンを払い続け、帰国時の修繕費まで積み立てれば、せっかく蓄えてきた家族の資産から2000万円が消えていく計算になります。

家のためにパパが壊れるか。家のために資産を溶かし尽くすか。 そのどちらも「正解」とは思えませんでした。

執着が少しだけ緩んだ、第3の選択肢

そんな袋小路の試算の中で、不意に、でも必然のように浮かび上がったのが「沖縄」という選択肢でした。

国内であればパパもキャリアを活かした仕事を探しやすいし、何より「日本語が通じる」という環境は、アジア移住に不安を感じていたパパの心を少しだけ軽くしました。

「沖縄なら、考えられるかもしれない」

パパの口からその言葉が出たとき、長年ガチガチに固まっていた「名古屋の家を死守する」という執着が、ようやく少しだけ、解け始めたのを感じました。

同じように、長男も静かに変化していました。

「寮生活で家族と離れるんじゃなく、みんなで一緒にいられるなら沖縄がいい」

ADHDの特性から、日本の高校受験に高い壁を感じていた彼。海外ブランドへのこだわりを捨てたことで、彼にとっても「家族との並走」という一番の安心に繋がったようです。

「寒さ無理!」な私の本能が、家族の基準になる

私が「沖縄」を推した理由は、もっと個人的で切実です。
それは、「私が寒いのが、絶対に嫌だ」ということ。

私は寒くなると活動が止まり、メンタルまで冬眠してしまいます。冬服に何十万もかけるより、Tシャツとビーチサンダルで過ごせる開放感。ユニクロが正装になるコストパフォーマンス。それが私のパフォーマンスを最大化してくれます。

「私がハッピーじゃないと、家族を幸せにする余裕なんてなくなっちゃうから」

花粉症の長男にとっても、家と仕事の重圧に押しつぶされそうだったパパにとっても、そして「冬眠したくない」私にとっても。沖縄は、三者の利害が一致する唯一の場所でした。

目的地を変えたら、家も「選択肢」の一つに変わった

もちろん、これで「全員で沖縄移住決定!」と万々歳になったわけではありません。

パパが仕事を辞める可能性も、沖縄についてくる可能性も、まだ現時点では40%程度。彼の性格上、おそらく私が「仕事を辞めないなら離婚よ!」とでも突きつけない限り(笑)、自ら大きな決断を下すことはないでしょう。

結局、パパは会社を辞めず、単身赴任で全国を飛び回り続ける可能性の方が高い(70%くらいかな、なんて思っています)。

わが家の「現在の状況」
  • 名古屋の家:執着を捨て、売却も「選択肢」としてテーブルに乗った。
  • 目的地:マレーシア一択から、沖縄を含む柔軟な形へ。
  • パパの進路:退職・移住・単身赴任。すべての可能性を残したまま並走する。

それでも、「マレーシアじゃなきゃダメだ」「家を死守しなきゃダメだ」という呪縛から解かれたことは、わが家にとって大きな一歩でした。

資産を溶かしてまで守るべき「箱」なんて、どこにもない。 大事なのは、パパがどんな道を選んだとしても、家族がそれぞれの場所で「これならワクワクできる」と思える基盤を作っておくこと。

私たちの「デュアルライフ準備室」は、この沖縄への選択肢を経て、より現実的で、よりタフな場所へと進化し始めています。

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