米国株3000万を売却した理由。移住資金と税金を考えた私の戦略

ビジネスと資産形成

10年越しで3倍に。動かせなかった3,000万円への決断

「10年かけて3,000万円超に膨れ上がった米国株。その利益2,000万円を、私はなぜ『今』売却したのか?」

これが、外資系企業を卒業して独立した私が、最初に直面した大きな経済的決断でした。

会社員時代、ESPP(従業員株式購入プラン)やRSU(制限付き株式)という制度を通じてコツコツ積み立ててきた米国株。気づけば株価上昇と、目を見張るような円安で、有難いことに評価額は購入時の約3倍になっていました 。

正直に言えば、これまでは「計算が面倒くさそう」という理由で放置していたんです。でも、3年後のマレーシア移住という明確な目標ができた今、この重い腰を上げる時が来た、と悟りました 。

今回の売却の鍵は、「マレーシア移住への軍資金」と「独立初年度の低い税率」。この2点を掛け合わせた、私なりの「攻めと守りの戦略」をお話しします。

独立初年度の「売上低下」を逆手に取る。税金のカラクリ

サラリーマン時代、お給料が高かった時期に株を売れば、当然税金も重くのしかかります。

ところが今は、独立して間もない時期。さらに次男の入院なども重なり、一時的に売上が落ち着いている状態です。

デュアルマム
デュアルマム

このタイミングこそが、売却のチャンス!

株式の利益にかかる税金は一律(約20%)ですが、実は国民健康保険料の算定など、トータルの所得が低いうちに売却益を出すことには、家計を守る上での戦略的なメリットがあります。

今回の目標は、売却益を250万円程度に抑えること。…のはずでしたが、株数の調整が面倒で「この権利確定日の分、全部!」と勢いよく売ったら、利益は約300万円に(笑)。

それでも、予想以上の高額な送金手数料などに助けられ(?)、最終的な利益は約280万円。結果として、今の私にとって最適な着地となりました。

残りの2,000万円以上の含み益は、来年以降、ビジネスの状況を見ながら5年くらいかけてじっくり売却していく予定です。「完璧な計画」より、その時の状況に合わせた「柔軟な調整」

これが今の私のスタイルです 。

「複雑怪奇」な税務に、素人が自力で挑んだ結果

「RSUやESPPの税金って、本当によくわからない!…これが本音です。

外資系にお勤めの方なら共感していただけるはず。付与された時点で一度課税されているのに、売却時にもまた計算が必要…。しかも米国と日本の両方のルールが絡み合っています。

普通なら税理士さんにお願いする場面かもしれませんが、私はあえて「自力で挑む」道を選びました。

  • 過去の自分との答え合わせ:在職中、株が付与されるたびに記録されていた「みなし取得費」 。当時の給与明細や申告資料を引っ張り出し、パズルのピースを埋めるように数字を整理していきました。
  • ネットと翻訳の波に溺れる:英語の証券サイトを翻訳し、円換算の基準日(TTM)を1つずつチェック。
  • 最後は会場で「助けて」と言う:自分でまとめた計算資料を抱え、確定申告会場の職員さんに相談しながら入力!

手間はかかりましたが、やってやれないことはありません。

「知恵と行動力があれば、コストをかけずにここまでできる」。

この経験は、将来マレーシアでビジネスを始める時の自信にもつながる気がしています (笑)

円安を味方に。「ドル」から「家族の未来」への資金移動

歴史的な円安の今、ドル建ての資産を円に戻すのは、まさに追い風です。

でも、ただ現金にしておくだけではありません。今回手にした資金には、明確な3つの役割を与えました。

  • JB(ジョホールバル)での滞在費・教育費:移住後の生活の基盤
  • 日本株への再投資:配当利回り3%超を狙い、寝ている間も働いてくれる「守り」の収入源
  • 長男の未来への投資:13歳の長男が抱える「生きにくさ」を解消するための、TMS治療費

今回の売却で年間20万円ほどの配当収入が減ってしまいましたが、それは一時的なこと。すぐに高配当な日本株へシフトし、移住後の安定したストック収入を築き直します。

移住という夢を、現実に変えるための「決断」

今回の株式売却は、単にお金を手に入れたという話ではありません。

それは、「家族で2拠点生活を実現する」という夢を、単なる憧れから「実行可能な計画」へと引き上げるための、最初の一歩。

これからも、私たちの挑戦は続きます。

「いきなり実店舗は怖いから、マレーシアのフリマでのテント販売から始めようかな」なんて試行錯誤している最中ですが 、まずはこの資金という土台があることで、少しだけ心に余裕が持てそうです。

お金の悩みは、知恵と行動でコントロールできる。

もしあなたが「いつか」のために資産を動かせずにいるなら、私のこの奮闘記が、重い腰を上げるきっかけになれば嬉しいです。一緒に頑張りましょう!!

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